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うーろん亭

ゲーム市場の動向を観測する予定・・・




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1ヶ月程前にWeb上で公開された、 LEVEL5日野氏の「スマホでも大ヒットを狙う」(外部リンク:日経ビジネスONLINE) という記事に対して、一部のゲームファンからはネガティブな反応も出ていたが、 レベルファイブの状況を見ていくと、 そのような方針も致し方なしと言うのが正直な所。




■レベルファイブの急成長を支えた看板タイトルの苦戦

日野氏に対しては、現実的な市場分析から、堅実な取り組みを行いつつも、挑戦的な施策にも打って出るという印象を持っている。 その例としてはDSとPS3のマルチ展開にした二ノ国と取り組みや、 いち早く3DSに独占で移行させたレイトンや、 イナイレ、ダンボール戦機におけるアニメとの連動等々が挙げられるだろう。 その中で今回のスマホ重視という方向性が「現実的な市場分析」から出された方針だと言う事が、 同社の2大看板タイトルであるレイトンとイナズマイレブンの販売本数推移からも感じられる。




ここ数年の国内家庭用ゲーム機市場で最も急成長を遂げたパブリッシャーがレベルファイブである事に異論は無いと思うが、 その急成長を支えたのがレイトンシリーズとイナイレシリーズだ。しかし、その両シリーズが共に急激な販売本数減少に陥っている。 ■表1、■表2。(ソース:GEIMIN.NET 売り上げTOP10000メディアクリエイト版、※本年分については本サイトの集計による)




■レイトンの誤算

先ずは■表1のレイトンシリーズだが、初代の不思議な町はジワ売れにより累計100万本を突破したが、 それ以降は右肩下がりとなり、 ローンチ間もない3DSへ独占以降させた5作目では、前作から30万本という決定的な減少を記録してしまった。 2012年の年末商戦には人気ADVシリーズの逆転裁判とのコラボも不発に終わり、 最新作では22万本程度(※ジワ売れ中なので数万程度の上積みは可能か)となっている。 現在3DSのハード普及台数は1000万台超えとなっていて、 これはレイトン1作目の頃とDSの普及台数1500万台より少ないが、 その台数さを勘案しても減りすぎだし、結局はユーザーを引き寄せるには及ばなかったという事になる。




■表1 レイトンシリーズ 販売本数推移
発売日機種タイトル累計本数
2007/02/15DSレイトン教授と不思議な町1,035,357
2007/11/29DSレイトン教授と悪魔の箱977,901
2008/11/27DSレイトン教授と最後の時間旅行834,149
2009/11/26DSレイトン教授と魔神の笛696,275
2011/02/263DSレイトン教授と奇跡の仮面409,633
2012/11/293DSレイトン教授VS逆転裁判263,399
2013/02/283DSレイトン教授と超文明Aの遺産218,368



■イナイレの息切れ

次に■表2のイナイレシリーズだが、2008年初代の41万本のセールスが2009年からは分割商法もあり118万本と約3倍増、 2010年には143万本にまで拡大。しかし2011年から携帯機向けは3DS独占となり一気に減少して83万本、 2012年にはWii向けが激減した為に55万本にまで落ち込んだ。




■表2 イナズマイレブンシリーズ 発売年別の販売本数推移
発売日機種タイトル累計本数
2008/08/22DSイナズマイレブン416,471


合計416,471




2009/10/01DSイナズマイレブン2~脅威の侵略者~ブリザード598,881
2009/10/01DSイナズマイレブン2~脅威の侵略者~ファイア578,164


合計1,177,045




2010/07/01DSイナズマイレブン3 世界への挑戦!!スパーク500,102
2010/07/01DSイナズマイレブン3 世界への挑戦!!ボンバー439,609
2010/07/01DSイナズマイレブン3 世界の挑戦!! ボンバー4,418
2010/12/16DSイナズマイレブン3 世界への挑戦!!ジ・オーガ481,330


合計1,425,459




2011/07/16Wiiイナズマイレブン ストライカーズ208,815
2011/12/153DSイナズマイレブンGO シャイン237,862
2011/12/153DSイナズマイレブンGO ダーク207,790
2011/12/22Wiiイナズマイレブン ストライカーズ2012 エクストリーム172,496


合計826,963




2012/12/133DSイナズマイレブンGO2 クロノ・ストーン ネップウ
イナズマイレブンGO2 クロノ・ストーン ジンライ
432,427
2012/12/20WiiイナズマイレブンGO ストライカーズ201369,924
2012/12/273DSイナズマイレブン1・2・3!!円堂守伝説46,043


合計548,394



■レイトンとイナイレに共通するのは3DSへの移行がうまく行かずに勢いを失った点

両作に限らないが、シリーズ物のハード移行は非常に悩ましい問題だ。 当時、レイトンの5作目がローンチ間もない3DS独占にするとの発表には非常に驚いたが、 それは3DSというハードが最初から市場に受け入れられるという判断があったからだろう。 しかし、その期待と目論見は無残にも散ってしまった。




レイトンやイナイレのメインユーザーである低年齢層やライト層は比較的ハード移行が遅いと言われている。 もしかしたらレイトンシリーズは今のDSに出しても10万本以上売れる潜在的需要があるかもしれないが、 それは今後レイトンシリーズが3DSで復権出来るかどうかでも見えてくるだろう。




一方イナイレはレイトン以上にプラットフォームの移行が難しいタイトルと言える。 それは収集・対戦というマルチプレイ要素が売りである為に、 仲間内である程度のハード移行がなければ全体の購買動機にブレーキがかかる事もあるからだ。 具体例としては、今まで4人がDS版でプレイしていて、 新作が3DSで出るとしても2人しか3DS持っていなければ 「みんなが買わないなら買わなくていいや!」という事にも起こりえるし、 かと言って複数ハードへのマルチ展開もユーザーが分散してしまうだけでマルチプレイの良さが薄れてしまう。 もちろんPSPとVitaのように異なるハードでもマルチプレイが出来る仕組みがあれば別なのだが。 余談だがこういう懸念は3DSで発売されるモンハンにも当てはまる。




■レベルファイブは勢いを取り戻せるか?

このような看板タイトルの3DSハードへの移行失敗により、 日野氏は家庭用ゲーム機だけに軸足を置いていては、 更なる成長は難しいと考えたのだろう。 これまでは多少の失敗はありながらも、 それを補って余りある大きな成功によって成長してきたレベルファイブだが、 その鍵を握るのがスマホというのは寂しさもあるが時代の趨勢(国内事情)で仕方ないのだろう。




さて、最後に冒頭で紹介したインタビュー記事(外部リンク:日経ビジネスONLINE)で、個人的に最も印象に残った点を引用して締めたい。

-PlayStation Vita(PS Vita)は2月に値下げを行いました。3DSも値下げ後に普及のスピードが上がりました。

日野氏:PS Vitaの値下げは頑張りましたね。あの価格(1万9800円)は本当にすごいと思います。ただ、値下げをしただけでは普及にはつながらず、そのタイミングで戦略的なタイトルを投入していく必要がありますね。 そのタイトルが何になるかという期待は大きいと思います。
あー、3DSの普及には自らが相当入れ込んでいたが、Vitaについては完全に他人事を決め込んでいる様子。 これは稲船氏にまた頑張ってもらうしかない!? ・・・まあ、この辺りについても色々思う事はあるが、それはまた別の機会に。




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