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うーろん亭

ゲーム市場の動向を観測する予定・・・




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3万円を切る価格で今年の年末商戦に勝負をかけるPS3。果たして 今後どの程度売れていくのかという点は、ゲーム業界における 一大関心事だろう。 しかし、このPS3値下げに対して、その効果に懐疑的な見方を示す向きもあり、その 根拠として「負けハードは値下げしても無駄」というものがある。 当然、負けがあるなら「Wiiは勝ちハード」という前提もあるだろう。 ここでは、何をもって勝ち(負け)ハードが決定されるのかという点を 国内ゲーム市場のデータから考えてみる。

これまでの勝ちハードの実績
ファミコン、スーファミ、PS、PS2というハードの状況を思い返せば、勝ち ハードの条件の一つを以下のように定義する事が出来るだろう。

  • 同一世代で圧倒的なハードシェアを占めたハードが勝ちハード


  • 以下、具体的に国内市場の数字 (PS/PS2世代のデータはVBChartzを参照。今世代はメディクリ発表のデータを参照)を見ていく。 PSは発売から3年間(94/12-97/12)で889万台を販売している。 同世代機種も同期間までにN64は251万台、SSは515万台なので 据置市場におけるPSのシェアは54%(■図1参照)となっていた。 PS2世代の時にも発売から3年(00/3-03/3)でPS2が1200万台、GCが215万台、XBOXが37万台なので 据置市場におけるPS2のシェアは82%(■図2参照)で圧倒的だ。

    ■図1 PS世代のハード台数とシェア



    ■図2 PS2世代のハード台数とシェア


    今世代の8月までの累計ではWiiが834万台、PS3が326万台、X360が109万台で、 普及台数トップとなるWiiのシェアは65%となる。Wiiの累計834万台は、 PS発売3年での累計889万台には僅かに及ばないが (Wiiは発売から3年未満だが、発売3年経過時の販売台数見込みを考慮しても不足すると思われる)、シェアでは PSの54%に対して、Wiiは65%と上回っている。(■図3)シェア的にはPSとPS2の中間であり、 発売3年でのハードシェアによって勝ちハードかどうかを判断するなら、間違いなく Wiiも勝ちハードと言える数字だ。また普及台数においてもPSに劣るとは言え、PSの889万台に 対して、現時点のWiiが834万台であり、これも十分の普及台数と言えるだろう。

    ■図3 今世代のハード台数とシェア


    歴代勝ちハードとWiiとの違い
    しかし、現状のWiiを歴代勝ちハードと比べて 「何かしらの違和感や不安を抱えてるハード」だと感じている人も少なからずいるだろう。 事実、2009年に入ってからの、急激なWiiハード販売台数の落ち込みを 受けて、 【PC Watch】任天堂ショック のような記事がいくつも見受けられた。

    だが、それでもハードシェアや普及台数の面では、Wiiが据置市場において勝ちハードと言える 状況なのは確かであり、ハード面での不安が少ないとすれば、問題は自然とソフト面となる。 そこで、歴代ゲーム市場における、年間ソフト販売本数推移をまとめたもの(■表1)を見てもらいたい。 データはGEIMIN.NETのファミ通版の 年間ソフト販売本数で、1996-1998年はTOP100まで、 1999-2003年はTOP300まで、2004年以降はTOP500までのデータとなっている。


    SSPSN64PS2DCGCPS3WiiX360GBGBADSPSP
    1996866 1165 164





    166


    1997455 2507 233





    554


    1998217 2723 428
    37



    589


    199912 3790 698
    467



    1088


    2000
    2144 638 669 363



    1100


    2001
    699 158 1712 174 176


    644 645

    2002
    407
    2391 37 498


    80 1072

    2003
    61
    2733
    639



    1175

    2004
    7
    3165
    472



    1647 117 52
    2005
    5
    2656
    287

    6
    623 1142 375
    2006
    6
    2200
    68 40 190 58
    277 3780 566
    2007
    8
    1127

    266 1127 87
    41 3704 603
    2008


    576

    459 1308 125
    20 2619 903
    ■表1 年間ソフト販売本数推移[万本]

    このデータを勝ちハード中心に見ていくと面白い事が浮かび上がる。 (※以下、ハードが年末に発売されている場合は、便宜上翌年を「実質」初年度として扱う) 先ずPS発売から実質2年目の96年が1,165万本で、実質3年目が倍以上2,507万本。 次にPS2発売から1年目の00年が669万本、2年目が2.5倍程度の1,712万本で、3年目が 初年の3倍以上の2,391万本。 DSは発売から実質1年目の05年が1,142万本、翌06年が3倍以上の3,780万本。 このPS/PS2/DS市場の共通点として、年間ソフト販売本数が1,000万本程度を 超えた後に、市場が急拡大し2,000万本、3,000万本と年間ソフト販売本数が 増えていた点が挙げられる。

    さて、このデータの中で年間ソフト販売本数1,000万本以上を記録している コンソールはPS/PS2/DS以外にWii/GB/GBAがある。 (※96年のTOP100内データでSS市場は866万本なので、市場全体では 1,000万本を超えていたと考えられるが、ここでは除外する) GBは99年、Wiiは07年、GBAは02年に年間1,000万本を超えているが、先述した PS/PS2/DSのように年間1,000万本超えの翌年以降に2,000万本から3,000万本 以上へと急拡大する事なく、微増に留まっている。 この各コンソールで年間1,000万本超えした年を基準(X軸の0)にして、 年間ソフト販売本数推移をグラフ化したのが(■図4)だ。

    このグラフを眺めると、年間ソフト販売本数1,000万本を達成した後に 急拡大したPS/PS2/DSグループと、そうならなかった GB/GBA/Wiiグループとの間には、壁があるように感じる。 その壁の原因とは何なのか?それは年間1,000万本の中身を見ていくとはっきりする。


    ■図4 年間ソフト販売本数推移[万本]


    ソフト市場拡大に必要な要素
    ■表1のコンソール別の年間ソフト販売本数をコンソール別の サードに限定した物が(■表2)となる。 ソフト年間販売本数が1,000万本を超えた後に市場が急拡大したPS/PS2/DSでは、 PSの実質2年目に935万本、PS2の2年目に1,381万本、DSの2年目に959万本のサードソフトが売れている。 一方、同様に年間ソフト販売本数が1,000万本を超えながら、市場が微増に留まったGB/GBA/Wiiでは Wiiの1年目が275万本、2年目は更に減少して259万本、GBAの2年目が429万本、3年目が581万本と なっている。


    SSPSN64PS2DCGCPS3WiiX360GBGBADSPSP
    1996 376 935










    1997 314 1957 50





    141


    1998 144 2174 16





    233


    1999 12 3127 85
    222



    425


    2000
    1944 61 640 191



    538


    2001
    654 24 1381 79 11


    392 280

    2002
    391
    2153 6 157


    50 429

    2003
    61
    2445
    181



    581

    2004
    7
    2978
    125



    553 14 36
    2005
    5
    2372
    103

    4
    338 303 265
    2006
    6
    2040
    22 26 23 38
    106 959 460
    2007
    8
    1094

    172 275 47
    6 1963 528
    2008


    566

    372 259 98

    1436 825
    ■表2 年間サードソフト販売本数推移[万本]

    ここで各コンソールで年間ソフト販売本数が1,000万本を超えた年(α年※1)を 基準にした、年間サードソフト販売本数推移をグラフ化した(■図5)を見てもらいたい。 ソフト市場が急拡大したPS/PS2/DSグループでは、α年にサードソフト販売本数は全て900万本超えしている。 一方ソフト市場が急拡大しなかったGB/GBA/Wiiグループのα年のサードソフト販売本数は500万本以下となっている。 そして、α年の翌年にPS/PS2/DSグループは、サードソフト市場が急拡大しているが、GB/GBAは 微増、Wiiは微減(※2)となっている。 これらの事実から、年間ソフト販売本数1,000万本を達成しても、そこに サードソフトによる牽引(サードソフト年間販売本数900万本以上)という 部分がなければ、その後のソフト市場全体の急拡大には発展し難いと言えるだろう。 そして、この事こそが、Wiiが据置市場で圧倒的ハードシェアを達成しながらも、 磐石の勝ちハードという印象が薄いと感じる最大の要因ではないだろうか。

    ※1 PS=96年、PS2=01年、DS=06年、GB=00年、GBA=02年、Wii=07年
    ※2 但し、Wiiは現役ハードであり、今後によっては市場が拡大する可能性も、当然残されている。


    ■図5 年間サードソフト販売本数推移[万本]


    現状の国内今世代据置と今後について
    ここまでは、勝ちハードの要件の一つとして、 「国内の年間サードソフト販売本数で900万本を達成」 という見方があるという話をしてきた。 そこで今世代据置機の 3rdソフト販売本数(■図6)を見てもらいたい。

    最高はPS3の372万本だが、どのハードも900万本には程遠い。 PS/PS2/DSは発売から実質2年までに、年間サードソフト販売本数900万を クリアーしてきたが、今世代据置は実質3年目(X360は実質4年目)の09年でも 達成するのは無理だろう。 ここまでサード市場の伸びが遅いのは前代未聞の状況であり、この事からも 従来の単純なハード普及台数の大小だけによって勝ちハードを論ずる事は 無意味だと言える。そして、これらを総合的に考えれば、今回の テーマである「Wiiは勝ちハードなのか?」の答えは「NO」となる。 但しWiiがハード普及台数で大幅にリードしていて、勝ちハードへの アドバンテージを有している事は確かであり、その点を サードソフト販売増へ結び付けられるかが鍵になるだろう。またPS3では 本体価格値下げが、どれだけサードソフト販売増に貢献出来るかが注目される。

    Wiiのスタートダッシュで早期決着がつくと思われた今世代だが、そのスタートダッシュが 従来ゲーム層とはかけ離れていた点が、ここまで決着が長引いた原因の一つだろう。 また携帯市場の拡大も、据置市場の拡大の鈍化に関係しているのも確かだろう。 兎も角、PS3の値下げによって09年は大注目の年末商戦となるだろうが、それは 前哨戦に過ぎず、趨勢が決するのは2010年になると予測するが、果たしてどうなるか。 本サイトではサードソフト販売本数900万本に着目して国内ゲーム市場を追って行きたい。


    ■図6 今世代据置型の年間サードソフト販売本数推移
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    データも無しに直感で書きます。
    wiiは購入者をカジュアル層に拡大してハード売り上げ台数を稼ぎました。これはゲーム機としては初めての事です(DSもありますがあえて無視)。
    カジュアル層を除いた場合のwiiの売り上げ台数は想像するしかありませんが、ここまで圧倒的に差がついたわけではないと思います。
    「同一世代で圧倒的なハードシェアを占めたハード」という勝ちハードの定義は、『ゲーマー層に』という言葉を付け加えるならば、”まだ圧倒的に差が付いていない状態”ではないかと思います(つまり勝ちハードがまだ決まっていない状態)。
    しかし、wiiは家族が親戚が友人が持っている率が高いであろうという意味で、潜在的に勝ちハードになる可能性が最も高く、PS3は値下げでようやく勝利へ続く切符を手に入れた程度なのでしょうけども。
    [ 2009/08/31 02:48 ]
    >『ゲーマー層に』という言葉を付け加えるならば、
    >”まだ圧倒的に差が付いていない状態”ではないかと思います

    正しく、そういう状況でしょうね。
    だからこそ、新規層(カジュアル層、ファミリー層)が多いWiiでは、
    本体の普及台数が多くても、ゲーマー層が主なターゲットである
    サードタイトルのソフト販売増に結びつき難いという■図6の
    状況が生まれたと考えます。

    今年のWii市場ではMH3が80万本売れていますが、それが
    他サードタイトルにプラスの影響を及ぼしてこそ意味があるでしょうね。
    そうでなければ、単にスマブラやマリカのようなゲーマー向け
    タイトルが一つ増えたというだけですから。

    多数のサードタイトルが供給され、それがゲームユーザー層に
    横の広がりをもたらし、相乗効果となってサードタイトル
    全体が更に売れて行くというサイクルを作り上げたハードこそが
    勝ちハードと言えるのかも知れません。

    そう考えると、任天堂1社で複数のミリオンソフトを出しても
    サード市場が拡大せず、勝ちハードになれなかったN64やGCの
    状況も説明出来ます。もし任天堂主体でサード市場拡大を
    牽引するなら、DS初期のように任天堂製タイトルで年間2,000万本
    以上売るくらいのパワーが必要かもしれません。Wiiでは任天堂が
    強いと言っても、まだ1,000万本程度ですから。

    [ 2009/08/31 07:42 ]
    普及(販売)台数でWiiを抜くのは現世代機ではもう無理でしょうね。
    ただ、稼働台数で追いつくのは可能かもしれません。

    Wiiではありませんが、以前うちの母がDSの脳トレをやりたがっていたのでDSごと買ってあげたのです。
    しかし、1ヶ月もしないうちに飽きて箱にしまわれました。

    もともとゲームに興味がない人間は、当然ですが生活サイクルに「TVゲームで遊ぶ」時間が組み込まれていません。
    ゲーマーとは違い、自ら情報収集をして次の一本を探そうともしないでしょう。
    おそらくWiiにはそのような層、WiiスポーツやWiiFITが購入動機になったような層が少なくないと思います。
    [ 2009/08/31 19:44 ]
    ファースト、サードとわけないでもいい気がします。
    Wiiの場合は爆発的に売れたソフトとあまり売れてないソフトの差がでかいだけではないでしょうか。
    たまたまその爆発的に売れたソフトがファースト(任天堂)製のものだというだけで。
    例えば、同じ100万本でも、100万本売れたソフトが1本の市場より、10万本売れたソフトが10本ある市場の方が、制作者サイドにとっても消費者にとっても魅力があって、勝ちハードになり得るのだと思います。
    [ 2009/08/31 19:46 ]
    >VIPPERな名無しさん さん
    Wiiでは稼働率の低さも問題の一つでしょうね。
    http://digitallife.jp.msn.com/picture/largepicture.aspx/articleid=446918/sequenceno=2/

    任天堂はそういう層に対しても、Wiiから離れないような
    販売戦略を継続していいくようです。新たな周辺機器で目先を
    変えていく事や、年末にFit+を超低価格で提供するのも
    その一つなんでしょうね。

    しかし、それは新規ユーザーの引きとめに効果が
    あっても、サードタイトルの市場拡大には結び付き難い
    でしょうね。

    >ばと さん
    10万本程度の需要が集まる事で、多様なユーザー層を構築され、それが
    様々なサードが商売出来る余地を広げていき、更なる需要を呼び込んでいく
    というサイクルが出来るという点は重要でしょうね。

    GBやGBAが一般的にはポケモンを遊ぶハードという認識から
    脱し切れなかったのも、そういう点が不足していたのかも。
    [ 2009/09/01 01:18 ]
    時系列で眺めると、Wii/PS3/XBOX360の立ち上げ時点で、据置機と並存しているであろう携帯機のDS/PSPがそれなりの規模に育っていますね。
    この市場の存在が、ユーザーとサードパーティーの双方に、次世代据置機の勝ち馬を見極めるための時間的・資金的な余裕(もしくは猶予)を生み出したのかもしれません。
    [ 2009/09/06 13:57 ]
    > 時系列で眺めると、Wii/PS3/XBOX360の立ち上げ時点で、据置機と並存しているであろう携帯機のDS/PSPがそれなりの規模に育っていますね。
    > この市場の存在が、ユーザーとサードパーティーの双方に、次世代据置機の勝ち馬を見極めるための時間的・資金的な余裕(もしくは猶予)を生み出したのかもしれません。

    確かに、今世代据置市場立上げ時に、携帯機が多くのゲーマー層を
    取り込んでいたのは、据置市場に影響を与えたでしょうね。

    そう言った意味では、据置機同士のシェア争いという面以外に、携帯機から
    据置機へのゲームーユーザーの移行や、両市場がどの程度でバランス
    していくのかという点や、ソフト自体も据置と携帯機の明確な差別化や
    相乗効果をどう狙っていくのか等も注目すべきかもしれませんね。


    (承認が遅れてしまい、失礼しました。)
    [ 2009/09/07 18:41 ]

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