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うーろん亭

ゲーム市場の動向を観測する予定・・・




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2008年ゲームソフト市場を振り返るでは冒頭に 書いていた通り、時期的にメディクリ最終週のデータが抜けていたので、その部分を 補完し、更に2008年データの全体的な補正、前回エントリで質問があった部分も 加筆してバージョン1dとして再掲します。 また、ここで扱うデータの性格については こちら を参照してくだい。 読むのが面倒くさいという方は

「数字はだいたいこんな感じ」

という程度で受け取るのが吉。しかし、それでも全体的な市場の傾向を 判断するには十分なデータだと考える。 ・・・って事で本題に行って見みよう。

2008年のソフト市場を全体を見ると・・・
ハード面の好調が引き続いた2008年だったが、ソフト市場全体としては 縮小傾向が見られた。2007年のトータルは5768万本だった販売本数が、2008年には 4972万本と800万本近くも減少していた。 (※注 2007年の年間TOP500では6753万本前後、2008年の 週間TOP100の年間累計は5710万本前後と本サイトによる集計値と同じで 大幅な減少傾向が見られる) ハードは売れたが、ソフト市場が拡大はおろか維持にも結びつかなかった 一番の要因とは何か?それは各機種別のソフト市場を見ていくと明らかになる。

DSソフト市場は「圧倒」それとも「崩壊」?
DS市場はどの視点で見るかによって大きく評価が分かれる結果となった。 先ず2008年全体のゲームソフト市場から見ると、DS市場のシェアは 42%程度で、本数にすると2067万本となり圧倒的であった。

■図1 2008年コンソール別シェア


しかし、2007年のDS市場(図2)と比較すると、2007年の3135万本から2008年の2067万本と 1100万本程度減少している。そう、2008年ソフト市場全体の減少数であった 800万本というのは、このDS市場の激減に大きく影響された結果だった。

■図2 2007年コンソール別シェア


年末にはDSiも発売され好調なハード販売を続けていたDS市場だが、ソフト市場での 減少傾向は既に上半期から明らかになっていて、本サイトでも関連する記事を掲載して いるので参照して欲しい。

さて、このDS市場の大幅な減少の中身だが、MCの分類による2007年から2008年の ジャンル別販売本数増減(図3)を見ていくと問題点が明確となった。

■図3 2007-2008年DS市場ジャンル別販売本数増減


このグラフは2007年に比べて販売本数が減少した場合は下へ、増加した場合は上へ伸びている。 全体的に減少したジャンルが殆どではあるが、突出して減少しているのが 前年に比べてー677万本となっているジャンルETCだ。このETCというジャンルは 具体的に何かというと、知育系のタイトルが分類されている。 ジャンル別に見ると、1本のビッグタイトルの有無で大きく増減する 事もある。しかし、1年で677万本も減るというのは単一タイトルの影響だけではなく、 ジャンル自体の衰退と考えられるだろう。

そしてもう一つ注目したいのがジャンルPZL(パズルゲーム)の動向だ。ジャンル別増減では ADV(アドベンチャーゲーム)に次ぐ減少幅となる-123万本だが、ジャンル別販売本数(図4)を みると、2007年の127万本から2008年には4万本と絶対数が激減している。

■図4 2007-2008年DS市場ジャンル別販売本数


2007年と2008年パズルゲームの販売本数(※TOP50ランクインのみ累計)は 以下の通り。
タイトル2007年
販売本数
販売元
ことばのパズル もじぴったんDS322,934 バンダイナムコゲームス
マリオvs.ドンキーコング2 ミニミニ大行進!314,172 任天堂
テトリスDS184,619 任天堂
ピクロスDS170,286 任天堂
ぷよぷよ!119,592 セガ
パネルでポンDS109,464 任天堂
タシテン たして10にする物語33,201 任天堂
数陣タイセン10,211 任天堂
ょすみん。DS3,617 スクウェア・エニックス

1,268,096


タイトル2008年
販売本数
販売元
ぷよぷよ! スペシャルプライス38,074 セガ
テトリスDS3,359 任天堂

41,433

2007年は任天堂だけでも80万本の販売本数があったが、2008年には 任天堂からの新規タイトルが0だったのが大きく響いたか。またサード製でも 比較的知名度のあるタイトーからはパズルボブルや、ハドソンからは数独の パズルが出ているがまったくランキングに入る事が無かった。 パズルゲームとは新規層にも訴求しやすいジャンルであるが、そこが大きく 減少しているというのはETCジャンルと同じように、新規層のゲーム離れや流入が 少なくなった現象を示しているようにも感じる。 脳トレや知育ソフトの隆盛によって、大きく市場を拡大したDSだが、ブームによる 特需は終わったという感じか。

またDS市場の激減に大きく関係していると思われる事が ゲームソフト不正利用による被害だろう。小売店関係者からも「不正利用の 問い合わせが増えてきた」といった声が聞かれる。 これはDS市場に限った話ではないが、今までは一部のマニアに留まっていた ソフト不正利用が一般層にも及び始めた結果とみられるだけに、ハード/ソフトの 両面からより一層の対応が求められる。

それでも昨年末に発売されたガールズモードのような タイトルが50万本以上売れるあたりには、新規層の一部が定着している面も 表れており、2009年もソフト市場を牽引する事は間違いないだろう。

PSPソフト市場は「成長」
携帯市場の一方であるPSPも昨年は新型を発売し、好調にハードを売り上げている。 PSPソフト市場も2007年の475万本から718万本へと51%増、本数にして 300万本程度拡大している。(図5)2007年と2008年のソフト販売本数と割合で 最も向上したのはDSでもWiiでもなく、PSP市場だった。

■図5 2007-2008販売本数推移


この拡大に貢献したのはモンハンだけと思われがちだが、モンハンは2007年にも 150万本程度を売り上げているので、2008年の240万本からと比較すると、モンハンによる 底上げは90万本程度であり、160万本程は他タイトルの向上分だ。メジャータイトルだけでなく、喧嘩番長のような 個性的なタイトルでも10万本を超えるヒットが出てきた辺りに、PSP市場の成長を感じる。

またPSP市場で目立つのはアクションゲームの売れ行きが非常に良い点だろう。 アクションジャンルだけで480万本とPSP市場の半分以上となっている。当然ここに モンハンが含まれているが、ガンダム、マクロス等のアクション物や無双シリーズ、年末に発売されたDDFFと 10万本以上のタイトルがずらりと並んでいる。特にガンダム系のアクションはDS版よりも PSP版が多く売れている事から、アクションゲーム好きのユーザーにPSPという ハード自体が支持されていると見る事が出来るだろう。

今年のPSPラインナップでも期待作が目に付くのは、メーカー側もPSP市場を 更に重視している結果だろうか。今までは「とりあえずDS市場に投入」という雰囲気が あったが、これからはジャンルやユーザー層によっても供給先ハードを選定する 事が重要になってくるだろう。モンハンによるブーストが期待出来ない2009年は PSP市場の真価が問われる年になるだろう。

Wiiソフト市場は「寡占」
昨年は年間250万台以上のハードを販売し、据置ゲーム機市場では 圧倒的であったWiiだが、ソフト市場の販売本数推移では 2007年の1039万本が、2008年には1175万本と殆ど変らない結果となった。(図5)

もう一つWiiソフト市場全体の傾向として顕著なのが任天堂のシェアだ。 Wii市場はサードに厳しい? でも触れたが、 2008年販売本数の1175万本に占める任天堂(1st)製タイトルは979万本でシェアに すると84%という寡占状態になっている。(図6) これは2008年に限った事ではなく、2007年も1039万本中に任天堂タイトルが874万本で シェアが84%と非常に高い水準であった。 またWiiは2008年の各機種別の3rd販売本数でPSPの733万本、PS3の337万本よりも少ない195万本に留まっている。

■図6 2008年1st,3rd別販売本数


2008年のWii市場ではマリカ、WiiFit、スマブラ、どうぶつの森と大作が並んだ事に加えて、 Wiiスポ等がロングセラーを続けている事も、任天堂シェアを高止まりさせている要因だろう。 そういう意味では任天堂タイトルの勢いが弱まるであろう2009年に、サードが どの程度盛り返せるかがWii市場における注目点の一つになるだろうか。

PS3ソフト市場は「鈍足」
ハード販売台数が年間90万台程度と伸び悩みが続いているPS3だが、ソフト市場は 2007年の216万本から2008には424万本と、約210万本増となり機種別のソフト 販売増加数ではPSPついで2位となった。(図5) 販売本数の絶対数が少ないとは言え、Wiiよりもソフト販売本数が増加した点は PS3市場にソフトを供給するメーカーにとっては小さいながら希望の光といった所か。 また2008年サード製タイトルの販売本数という点でもWiiの195万本に対して、PS3は 337万本と1.72倍の市場(図6)となっている。

苦境に立っているPS3に求められるのは、やはりインストールベースの 更なる増加だろう。昨年のSCEはそのアプローチとしてソフト面や ネット面のサービス向上から訴えかけたかったようだが、大成功したとは 言いがたい。

2009年には上記以外のPS3本体の値下げや360のコアシステムのような 廉価版の投入などのハード面からの思い切った施策が取れるかどうかが「鈍足」が 「加速」出来るかどうかの分かれ道になるかもしれない。

360ソフト市場は「停滞」
2008年下半期はJRPGラッシュや、価格改定など意欲的なプロモーションによって 攻勢に転じた360だが、その甲斐あってかソフト販売本数は2007年の73万本から 97万本と24万本程度増加した。 国内累計80万台でこの数字は頑張っていると言って良いだろうが、国内需要の 高そうなJRPGラッシュや、ハード面での低価格攻勢を行ってもこの程度の増加に 留まった事は、国内視点では厳しい状況が続いていると言わざるを得ない。

360の利点は世界市場における優位性だろう。例えばPS3市場で国内10万本を売った 侍道3が360でも展開される事になったが、これは世界市場があるからこそだろう。 ウイイレも国内初週7000本程度でも360で販売されているのも同じ理由だろう。

2009年の360市場は、そういった海外市場との関連が、どのように 国内で影響してくるかがポイントだろうか。

PS2ソフト市場は「衰退」
PS2市場のソフト販売本数(図5)は2007年の830万本から435万本と約半減し、衰退へ 一歩近づいたという感じか。 ただ、PS2が3年目のPS市場は200万本程度だった事を考えれば、PS3が3年目を 迎えてもPS2市場が435万本という、据置で2位の販売本数を維持しているのは 粘りとも言えるだろう。

そして、これはPS2からPS3へユーザーが移行していない事も示している。 加えて言えば、移行していないのはユーザーだけでなく、メーカ側もそうなのだろう。 ただし、2009年はユーザーもメーカーも選択を迫られる年になるのではないか。 PS2から同じSDのWiiへの移行をするのか、それともHD路線へ行くのか。 メーカーの場合は二者択一だが、ユーザーにとってはどちらも選ばずに 携帯機やゲームから離れるという可能性も多いにあるだろう。

2009年はWii市場の動向に注目
以上、駆け足で2008年各のコンソール市場を振り返ったが、皆さんは何を感じただろうか。 冒頭でも記したように、2008年は2007年に比べてソフト市場の大幅な減少が見られた(図7)

■図7 2007-2008 総販売本数推移


DS市場ではDQ9が発売されるので2000万本程度は超えるであろうが、2007年の ようなレベルまでは回復しないだろう。 PSP市場やWii市場の動向がソフト市場全体に大きく 影響するかもしれない。

個人的な注目点はやはり据置ゲーム機市場がWiiによって 「完全な世代交代」が成されるのかという点だ。

「完全な世代交代」とは従来のPSやPS2がそうであった様に、殆どのタイトルが 所謂勝ちハードに独占で供給されるようになるという状況をイメージしている。 そういう意味でも「DQ10投入発表や、ビッグタイトルに 成長したモンハンのWii供給が他のサード製タイトルの動向に影響を与えるのか?」や 「Wii市場全体でソフト販売がどれくらい増えるのか?」という 「Wii市場の広がり」を注目して行きたい。

もしそれが成されないのであれば、HD市場とSD市場という二極化状態で 据置市場が進んでいくのかもしれない。


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