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うーろん亭

ゲーム市場の動向を観測する予定・・・




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2009年はWii失速という状態からのスタート
2009年5月に行われた任天堂の決算説明で行われた岩田社長の以下の 発言が大きく扱われた。

一方で、日本では特に今年に入ってからWiiの販売に勢いがないのは 事実ですし、Wiiの販売が失速しているとの報道もなされています。
ソース:任天堂決算説明


しかし「Wiiは失速した」という主旨の発言以降は Wiiスポーツリゾートを始めとして、Wiiフィットプラスや、サードの 大作モンハン3の発売があり、年末商戦ではNewスーパマリオブラザーズの 大ヒットと、大きく盛り返した感のあるWii市場だった。 そして、2009年後半の好調を反映してか、2010年1月5日に岩田社長への インタビューを行った朝日新聞は、このような記事を掲載している。

また、米国や日本の年末商戦でWiiが好調だった点をあげ、昨年10月に「失速した」としたWii市場が「再加速した」との認識を示した。
ソース:asahi.com


岩田社長が2009年前半で語った「Wiiの失速」と、2010年初頭に示した「Wiiの再加速」という認識。 この2009年の失速と加速の市場変化は全体から見るとどう推移しているのか? Wii市場はピークを迎えつつあるのか? 又はピークを過ぎたのかを、 他ハードのソフト市場との比較を交えて見て行きたい。

より細かな市場推移の捕捉
一般的な市場変化は2009年や、 2009年度といった1年間毎の推移で示す。 しかし、この方法では、好調や不調が年や年度を跨いで継続した場合に、 正確なピークやボトムが確認出来なくなる。

そこで、より詳細な市場変化を捉える為に、 ここでは52週間(364日)のソフト市場でのセールスを、 1週間毎に累計したデータの推移によって確認していく。

具体的には以下のように52週間(364日)の累計を週別に計算する。
2010年1月25日のデータは2009年2月2日週~2010年1月25日週の累計。
2010年2月01日のデータは2009年2月9日週~2010年2月1日週の累計。
2010年2月16日のデータは2009年2月16日週~2010年2月8日週の累計。

以後、上記方法によって計算したデータを52週累計と呼ぶ。 また販売本数データは本サイトに掲載している、メディアクリエイトベースの TOP50内販売本数データ を元としている。以上をふまえて、■図1のグラフを 見てもらいたい。

Wii市場のピークとボトムが判明
まずWii市場の推移を見ると、 そのピークは2007年7月9日週から2008年6月30日週①までの52週累計で1322万本。 そしてWii市場の底は、 2008年6月23日週から2009年6月15日週②の52週累計で753万本で、 ピークに対して57%程度に落ち込んでいる事が分かる。

岩田社長が2009年5月の業績説明会で「Wiiの失速」を認めたのも、 こういうデータを見れば納得だろう。 まさに当時の国内Wii市場はどん底付近にあった訳だ。 そして2009年6月15日週の底以降は、Wiiスポーツリゾート、モンハン3、 Wiiフィットプラスで上向きに転じ、 年末のNewスーパーマリオで大きく盛り返した事が分かる。 しかしながら、それでも最新の2010年2月1日週データでは52週累計が1187万本程度と、 ピーク時の1322万本を超える事は出来ていないので、 今後の注目点は、2008年6月30日週のピークを超えられるかどうかだろう。




■図1 52週累計販売本数の週別推移

Wii市場のピークとボトムにおけるセールス内容の違い
Wii市場のピーク①とボトム②が明らかになったが、 その期間の具体的なセールス内容を見比べてみたい。 ピーク時のセールスは■表1、ボトム時は■表2となる。

ピーク期間の上位5位まではミリオン超えだが、 ボトム期間はミリオン超えタイトルが2本のみで、 明らかな勢いの減少が見て取れる。 具体的には、ピーク期間ではWiiフィットが200万超、 スマブラ/マリカ/マリオパ8/Wiiスポも100万超えだが、 ボトム期間はそれらの減少を補うタイトルが 現れなかったという事を示している。

岩田社長が「Wiiの失速」の原因として挙げていた 「2008年の年末商戦以降に売れるタイトルを投入できなかった」という理由は、 このような事を指していたのだろう。


タイトルメーカー期間内累計
1 Wiiフィット任天堂2,323,181
2 大乱闘スマッシュブラザーズX任天堂1,659,858
3 マリオカート Wii任天堂1,535,433
4 マリオパーティ8任天堂1,252,839
5 Wiiスポーツ任天堂1,239,870
6 はじめてのWii パック任天堂952,690
7 スーパーマリオギャラクシー任天堂901,395
8 マリオ&ソニック AT 北京オリンピック任天堂514,640
9 ドラゴンクエストソードスクエニ451,541
10 デカスポルタハドソン227,122
11 バイオハザードUCカプコン215,825
12 リンクのボウガントレーニング任天堂197,302
13 テイルズ -ラタトスクの騎士-バンナム164,392
14 おどるメイドインワリオ任天堂136,042
15 スーパーマリオスタジアム任天堂108,379
16 マリオストライカーズチャージド任天堂107,340
17 実況パワフルプロ野球WiiKONAMI104,688
18 ファミリースキーバンナム98,667
19 ファミリートレーナーバンナム86,412
20 不思議のダンジョン 風来のシレン3セガ82,823
■表1 Wii市場2007年7月9日週~2008年6月30日週のセールスランキング


タイトルメーカー期間内累計
1 Wiiフィット任天堂1,193,193
2 街へいこうよ どうぶつの森任天堂1,092,880
3 マリオカート Wii任天堂856,649
4 太鼓の達人Wiiバンナム529,642
5 Wiiスポーツ任天堂471,627
6 Wiiミュージック任天堂317,526
7 はじめてのWii パック任天堂241,363
8 モンスターハンターGカプコン227,017
9 カラオケ JOYSOUND Wiiハドソン206,140
10 テイルズ-ラタトスクの騎士-バンナム192,490
11 Wiiであそぶ マリオテニスGC任天堂170,676
12 大乱闘スマッシュブラザーズX任天堂168,701
13 スーパーマリオスタジアム任天堂130,807
14 Wiiであそぶ ピクミン任天堂125,834
15 ワンピースUC エピソード1バンナム107,536
16 Wiiであそぶ ピクミン2任天堂104,410
17 ワリオランドシェイク任天堂101,271
18 Wiiであそぶ ドンキーコング ジャングルビート任天堂76,305
19 ファミリースキー ワールドスキー&スノーボードバンナム72,662
20 零 ~月蝕の仮面~任天堂71,905
■表2 Wii市場2008年6月23日週~2009年6月15日週のセールスランキング


DS市場について
次はDS市場を見ていこう。 DS市場はドラクエ9発売前までは、 急激な右肩下がりで推移していた事が分かる。 市場が最も低迷したのは ④2008年5月26日週~2009年5月18日週の期間で、 その間の累計販売本数は1986万本となっている。 このサイトで集計し始めたデータ内での、DS市場ピークは3173万本 (実際にはもっと高いと思われる)だが、それに比べて62%まで減少している。 ボトム以降は、DQ9の発売とトモコレのヒットもあり、 2340万本程度までには回復したが、それ以降は、また減少に転じている。

2007年12月から2008年7月の間の急激な減少は、 知育バブルの終了が大きな要因と思われるので、 今後は減少するとしても、緩やかに推移していくのではないだろうか。 最近はDS2発表の噂もあるように、 どのようにプラットフォームの切り替えをしていくかがポイントだろうか。

PSP市場について
PSP市場のピーク③は2008年3月24日週~2009年3月16日週の869万本となっている。 当然この間には、モンハンポータブル2ndG(MHP2G)が、 ベスト版と合わせて290万本販売されている。 その後は、2009年8月10日週に660万本まで減少した後、 徐々に上向き800万本付近まで販売を伸ばしている。

現状の800万本中に、MHP2Gのベスト版は81万本が含まれるので、 残り719万本がモンハン以外のタイトルとなっている。 ピーク時のモンハン以外のタイトルは869万本-290万本=579万本なので、 ピーク時から11ヶ月程経過して、 140万本程度をモンハン以外のタイトルで上積みしたという事になる。

PS3市場について
PS3市場は、Wii市場にあったような長期間の減少もなく、 スローペースではあるが、着実に市場が拡大しているのが分かる。 また年末に発売されたFF13によって大きく伸びたが、このFF13による増加分を 他タイトルでカバー出来なければ、1年後には逆に減少傾向に陥ってしまうので、 その点に注目したい。

また、PS3市場は着実に拡大しているが、 現状のピークである681万本は、 Wii市場1187万本に対して57%程度に留まっている。 今後は、この差がどう推移していくのかも大きな焦点だろう。

その他の市場について
PS2市場は流石に減少の一途を辿っている。もしPS3に PS2互換機能が加えられれば、多少は減少ペースが落ちるかもしれない。

さて、まだ登場していない360市場だが、 PS2よりも販売数が少ない状態なので、 ここでは省かせてもらった・・・ しかし、末期のPS2よりも小さい市場なのに、国内独占新作タイトルも普通に出てるのは、 なんというか360市場の凄さを感じます。なにこの市場こわい、みたいな。



もう一つの市場状況を知る指標
これまでは52週累計によって、各ハード市場を見てきたが、今度は タイレシオによって各市場を見て行きたい。 タイレシオの考え方としては「累計ソフト販売本数を累計ハード台数で割ったもの」 というのが一般的に知られているが、 ここでは 「52週累計を、その時点の累計ハード台数で割ったもの」を、 年間タイレシオと称して話を進めたい。

その前に、この年間タイレシオによって何が分かるかを説明したい。 例えば、2007年12月3日週までのWii累計ハード台数が406万台で、 2007年12月3日週の52週累計販売本数が879万本ならば、 その時点の年間タイレシオは879/406=2.209という事になり、 年間(52週)でハード1台に対し、ソフトが2.209本売れた事を表す。 この年間タイレシオを週別に計算していくと、 ハード1台当りで、ソフトが何本売れているかという年間推移が分かる。 因みにハード台数はメディクリ基準。

また、もう一つ、この年間タイレシオの性質を説明したい。 それは、年間タイレシオを計算する元となる累計販売台数は、 ハード発売から時間が経つ程に、実際に稼動している台数との開きが大きくなる点だ。 これはハードが故障したり、複数台所有や、使われなくなったりするからだ。 その為、時が経つ程、 52週累計を稼動していないハードを含めた、 累計販売台数で割る為に、 年間タイレシオは減少傾向になる、 という点を知って置いて欲しい。 では、以上をふまえて年間タイレシオ推移■図2を見ていこう。




■図2 年間タイレシオ推移


Wiiの年間タイレシオ推移について
ピークは2007年12月3日週の2.21で、52週累計と同じように右肩下がりとなっていて、 2009年6月15日週の0.933が最低値となっている。ボトム以降は年末商戦前までは1前後を キープ、年末商戦で1.2程度まで上げている。 一方PS3は1.5前後を推移している。

先述した通り、年間タイレシオ推移は、ハード発売から時間が経てば減る傾向がある。 しかしWiiとPS3の発売時期は大きな違いはないので、発売経過期間による 特別な差はないと考えてよい。だがWiiの年間タイレシオは、PS3を下回る事になった。 この原因は何なのだろうか?

WiiがPS3の年間タイレシを下回った理由
Wiiローンチ初期のユーザーは本体と同時に複数ソフトを購入したが、 それ以降ソフトをあまり買わなくなった可能性がある。 ソフトが買われるタイミングはハード購入時と、ハード購入後に大別出来る。 当然だが、時間が経てば新規ユーザーより、既存ユーザーの割合が高くなるので、 いくら新規ユーザーが本体と同時に複数ソフトを購入しても、 数の多い既存ユーザーがソフトを買わなければ、年間タイレシオは下がっていく。

このように、年間タイレシオは、 既存ユーザーの年間購入ソフト数に近い数字になっていく性質がある。 この事から、 Wii購入後の既存ユーザーは、 平均すると年間に1本前後のソフトを購入している為、 Wiiローンチ当初は2を超えていた年間タイレシオ推移が、 次第に1に近づいて来たと考えられる。

以上の事から、PS3を購入した後のユーザーは年間1.5本程度のソフトを買うが、 Wiiを購入した後のユーザーは年間1本程度のソフトしか買わない為に、PS3の 年間タイレシオをWiiが下回ったのではないか。

但し、この年間タイレシオ推移の計算元となっている52週累計は、 週間TOP50のセールスを基準にした物なので、 セールス全体より少なくなっているので、 実際の年間タイレシオ推移は若干上がる。 しかし、それを考慮に入れても2009年6月15日週時点では、 既存ユーザーの年間ソフト購入本数は、1を切っていた可能性が非常に高い。 (詳細を知りたい方は枠内(a)を参照)

具体的には、Wii市場年間タイレシオ推移のボトムである、 2009年6月15日週の0.933から以下の事が分かる。 2009年6月15日週までの累計ハード台数は808万台。 この808万台に年間タイレシオ推移の0.933を掛けると753万本となり、 これが■図1②の52週累計に該当する。

2008年6月23日週~2009年6月15日週の52週間に販売された新規ハードは181万台なので、 それ以前の既存ハードは、累計ハード808万台-新規ハード181万台=627万台となる。

この時、新規ハード1台につき1.5本のソフトが売れたとすると、 新規ハード購入時に販売されたソフト本数は、181万台*1.5本=271.5万本となる。 また■図1②の52週累計が753万本なので、既存ユーザーが該当期間に 購入したソフト本数は、753万本-271.5万本=481.5万本となる。

ここで既存ユーザーが購入した481.5万本を、既存ハード台数の 627万台で割った481.5/627=0.767は、 2008年6月23日週~2009年6月15日週の52週間に、 Wii既存ハード1台につき平均0.767本(a)のソフトが売れた事を表す。

しかし、実際のソフト購入最小単位は1なので、 既存ユーザーが購入した481.5万本は、 既存ハード627万台中の481.5万台で、平均1本のソフトが新たに稼動した事になる。 (※最も多くの既存ハードで、新たなソフトが稼動したと仮定した場合)

そこで既存ハード627万台から、年間で1本のソフトが新たに稼動した既存ハード481.5万台を引くと、 627万台-481.5万台=145.5万台となり、この145.5万台の既存ハードは、 1年間で1本のソフトも新たに稼動しなかった事になる。


まだ続きがあったりする
今回は52週累計や年間タイレシオ推移という、 オリジナルのデータを用いたので、 分かり難い点について質問があれば、 コメント欄にて対応します。

また、例の如く、サードに着目した52週累計と、 年間タイレシオのデータもまとめました。 今回は長くなったので、そのデータは次回更新分で掲載します。

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